ようやく「ベルリン、わが愛」みてきましたーーーーー!!!!
いや、正直宣伝相が歌って踊るだけで100点満点中+1500億点ぐらいなんですが、
よかったですね!!!
以下ベル愛感想という名の宣伝相感想 ネタバレ注意
いやもう正直ね、凪七さんが宣伝相役ってだけでもう感謝感激なんですよ。
エリザベートという死に愛された女を演じた方がゲッベルスという死に取り付かれた男を演じる、最高。
役決まったときに母親(ヅカオタ)に電話して「この人歌うまい!?うまい!!!悪役にあう!!!ありがとう!!!」とか聞きましたからね、私。
それで、スカピンで「えっこの人上手過ぎない…!?すごい…!!」って思った礼真琴さんが、エーリッヒ・ケストナー先生!!すばらしい…なんてことだ、宝塚は天才なのか…。
というわけで、映画オタの友人といってきました。
いやあ!!!いい宣伝相いじめでしたね!!!!!!!
最高!!というわけでつらつらと
- 「わが芸術だ」
最初のシーン、みんなが立って騒いでたり、退出する中、ちょこんと座ってる博士。とてもかわいい。(重要)
実際のところ、メトロポリスは総統と見てたらしいんですが、よく見たな。映画大好きだからか。知ってる。
友人的には「メトロポリス4時間は長すぎる」そうで、さもありなん。一応、博士は実際のところフリッツ・ラングを評価してたみたいで、「ニーベルゲン」のときは
「ドイツの最高傑作だ。このドイツの力、偉大さ、そして美が壮大に描写された作品から再度衝撃を受けた」
とか日記に書いてます。逃げられたけど。フリッツ・ラングもユダヤ人だし。
- 「僕は絵本作家だ」
ケストナーせんせーーーー!!!かわいい!!!まだ目がキラキラしてた頃のケストナー先生!!!!
このあとナチに書くの禁止されて死んだ目になるんだよね…(諸行無常)
しかし、ケストナー先生の出自が展開に絡んでくると思ったらこなかったですね。意外。
- 「彼女くらいアクの強い…」
今回のレニぶっとんでんなおい!!!!!!!
友人「またレニがdisられてる…3年ぶり2度目」そうだね!!!!!
しかしテオが見出したレニが、テオが嫌う「ナチのプロパガンダ映画」をとる御用達映画監督になることになるとはとても皮肉。でもぶっちゃけ意思の勝利あんまり面白くないよレニ…。
- 「忘れな草」
映画だーーーっていう演出好き。
そしてマグダさんの総統の為に仕事こなしているだけですけど?っていう態度がとてもすばらしい。それでこそファーストレディと呼ばれた女。いい女ですわ…バツ1になったとき、アメリカ大統領のおいに求婚されただけある…。
宣伝相の「ああ」にこもる「うわーーー!!!むちゃくちゃよかった最高!!!ハリウッドに追いついたんじゃないのかなこれうわーー!!!嬉しい!!!総統ともう一度見よう!!!!!!!!」みたいな感慨がとてもすごい。秘書のナウマンあたりに感想まくし立てる奴やこれ。
ちなみに1929年9月2日にハリウッドのトーキー「シンギング・フール」をはじめて見た時は
「ここには未来がある。だからアメリカの作り物だといって念でも拒絶してしまうのは間違いだろう。心に染み入った!心をとらえられた!」
って書いてるので、トーキーの有効性にいち早く気づいた人間でもあるですよ、やつは。
そんでジルに目をつけると。
そりゃお前好みだもんなーーーー!!!!!
ああいう清楚系でちょっとずれてるタイプ好きだもんなーーーー!!!!!
後年ガチ惚れしたリダ・バーロヴァとかまるっきりこのタイプだもんそらな!!!
こちらが女遊びしてたら本気でほれて離婚騒動になって、総統にガチギレされた相手リドゥシカ。
なんとなくジルに雰囲気にてると思う。なんとなくだけど。
詳しくはネトフリ配信中の「悪魔の愛人: リダ・バーロヴァ」を見てください。
まさか配信されるとはなぁ…(チェコからDVD取り寄せた人)
- 「ヒロインは私なのよ!」
新聞の扱いが低いことにガチ切れするレニ。いったい何新聞なんだ…。
少なくともデア・アングリフではなさそうだ…。
壊れた友情と引き換えにテオとなんかいい感じになるジル。
うーんとね、あのね 宣伝相って寝取り魔なんだ…。アイツの元カノことごとく寝取った奴なんだ…。(マグダ:彼氏もちだったが寝取った、リダ:彼氏もちだったが寝取った)
はいここでフラグ立ちましたーーーーーーーー!!!!!!!!
- 「映画が利用される」
UFA買収ってことで親衛隊とでてくる博士。「ゲッベルスなら突撃隊じゃないの?」とか思っちゃいけないんだ、奴らは画面映えしないし、なんか茶色いし、知名度低いせいでナチっぽくないし、長いナイフの夜でトップ殺されてるし。
いやここ本当最高なんですよ、何が最高って 凪七さんより身長高い人が親衛隊なのが!!
それでこゲッベルスだ!!!共産党の縄張りに突撃となりの晩御飯して殴り合いの喧嘩をさせ、銃弾が飛び交うさなかをオープンカーで飛ばした男!!!!血の気が多い!!!!!!!身長165cm!!!!!(凪七さんより低い)
チビのインテリが屈強な男を従える構図…最高なのになんでここのポストカードないんや。おかしい。
あと舌打ちする博士が育ちの悪さが出てていいですね。
- 「価値なし!!」
ヘ ル ガ た ん で る と か 聞 い て な い 。
台本には少女って書いてあるけど、ゲッベルス家長女ヘルガ・ゲッベルスでしょあれ!!!ヒトラーとゲッベルスが寵愛した最も賢く聡明な子!!!!
え、時系列的にヘルガはまだ赤ん坊?そこはあれだよ…あの…私がヘルガだと思ってればそれでいいんだよ!!!
「ハイネなど、もってのほかだ!!!」
そうだね!!!
ところで昔、彼女にハイネの詩集に推薦文書いてプレゼントしたのは何ベルスさんでしたっけ!?!?!
そしてその彼女にそれをちらつかされて職を斡旋してやったのはゲッベル何さんでしたっけ!?!?!!?
身分の違いで結婚反対されて破局したんですよねーお気の毒ですぅー。ちなみにその彼女、アンカさんも友人から寝取りました。なんだこの男。
- 「大したご熱心ぶりだ」
えっ フーゲンベルク×レニ? まさかの?
ヒトラー×レニとかゲッベルス×レニってカップリングはよく見たけど、えっ フーゲンベルク?
そら熱心しますよ。タイプだし。好きな女は抱く主義の男だし。女優大好き。
ほうほう、アンナ・カレーニナ、ラ・ボエーム、第七天国……おまえ戦艦ポチョムキンどうした!?あと風と共に去りぬとかアルプスの血煙、ついでにディズニーの白雪姫!!!
美しいものには手を触れたくなる性分ですか、知ってるー!!!でもそれと同じくらい破壊衝動と自殺衝動強いよね君ー!!!
そうか、妻は外出中か、浮気ですね(確信) まったくこの夫婦は。
「誰がユダヤであるかは、われわれが決めることです」
それゲーリングのセリフーーーーーーー!!!!!!
弟がユダヤ人疑惑があるゲーリングが言うから重みのある台詞やでそれーーーー!!!!!!
まぁお前の元カノ(エルゼ)ユダヤ人だけどさ!!!!!!!!!!!!!!
そして拒絶されてぶち切れと。よく見たぞこの流れ。
後年若手の監督に若手の女優使わせるの禁止させたのこれが原因かもしれんね。
あと博士、映画はナチスのためにとか言ってるけど、「ヒトラー少年クベックス」とか「プロパガンダ臭がきつすぎる」って激怒してお蔵入りにしたりしてるよね。
- 「ビスマルクよ永遠に」
ええっとこれ主役ビスマルクだよね…?
…アウグスタ主役なんではこれ…?
あっ博士来た博士。連行しようとしてるぞ博士。あっ博士ちゃんととってるところ見てる。やっぱり映画好きなんだろうなー。
そしてハイネの詩でまたえぐられる元カノのトラウマ。
しかしあれですね。シュヴァルツ君はもしかしてヴェルナー・ナウマン君かな?後年ネオナチ組織して逮捕されたりしてない?
「離せ!!!」ってどなる博士血の気多くてとてもいい。身体障害者なのでそんなに押さえつけんでも。あっまた逃げられてやんのやーい。
「またいつか、お前と映画を作るその日のために」
そうだね、ケストナー君!!!
でも君が次脚本を書くのはナチスのための映画「ほらふき男爵の冒険」だけどね!!!!!!!!
総評:
宣伝相が可愛かった。大満足。
友人は「キートン出してくれただけでチケ代分の価値はある」ってほくほくしてました。やったね。
いや個人的に「いらないラブシーン多くね?」とか「尺足りてなくね?」とか「いやケストナー結婚してへんやんけ」とかマイナスポイントもあるんですよ。
でもこれ脚本家の方もちゃんと調べて「ゲッベルス」を描いてくれたんだなー感だけで+100億点出来るので。(単純思考)
あと舞台装置が映画モチーフで、これたぶん「UFAをモデルにした映画ですよ」って感じだと思うんです。そういうところがすき。
さーて博士の曲ダウンロードしよーっと。